【売約済】カラヤン／展覧会の絵、ボレロ、スペイン狂詩曲

①ラヴェル:ボレロ
②ラヴェル:スペイン狂詩曲
③ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》 ラヴェル編曲

指揮：ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1985〜1987年

ラヴェルの巧みで華麗なオーケストレーションをベルリン・フィルの圧倒的な凄技で聴く一枚。カラヤンにとって《ボレロ》、《展覧会の絵》は3回目、《スペイン狂詩曲》は2回目の録音で、全体的に遅めのテンポをとりながらも細部まで練り上げられた演奏を展開しています。

フランス、スペイン、ロシアにゆかりの曲、バラバラなイメージですが、ラヴェルつながりで統一されています。カラヤン はこれらの曲を何度か録音していますが、全て最後の録音であり、鮮明なデジタル録音です。さすがカラヤンの演奏は聴きごたえ十分です。

《ボレロ》はカラヤン指揮ベルリン・フィルなら当然という感じの名演奏です。ソロ楽器はみな名人揃いで素晴らしい。《スペイン狂詩曲》はオケのうまさが際立っている。弱音部の繊細なホロホロと花散るような響きもいいが、とにかくいかにもフランス印象派の枠にこだわりましたという演奏ではない。オケの響きのこの上ない高級感はカラヤンならでは。表現も自由自在で語り口もうまく、さすがは20世紀の代表的巨匠という感じ。《展覧会の絵》はカラヤンとしては非常に気合の入った演奏で、有名なベルリン・フィルの低弦部が随所で活躍している。各々の絵の演奏は適格を極め、特別な仕掛けこそないものの、威力あるオーケストラを存分に鳴らし切る手腕はさすが。終曲《キエフの大門》の壮大壮麗な演出はカラヤンも渾身の力を込めており、聴いていて大満足。カラヤンの老い衰えは感じられない力感のある演奏でしっかり楽しめます。

国内盤、帯無し、盤面傷無し

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